Sampling methodとは、22種のサンプラーを比較
とみます(@20tomimasu)です。
Stable Diffusionのイラスト生成にハマり中。
今回は、サンプリングの設定について。
これはモデルやLoraに依存すると思うので、自分に合ったSampling methodを見つけていこう。
22種のサンプラーを検証比較してみました。
Sampling methodとは
引用…https://stable-diffusion-art.com/samplers/
Stable Diffusionは、
- 最初にランダムなノイズを作成し、適度にノイズを除去していく。
- これを複数回繰り返すことで、人間が良しとしたノイズ(イラスト)が完成する。
このノイズ処理プロセスを、サンプリング(Sampling)という。
個人的に、
- Model (+LoRA)
- Prompt
- Sampling ←今回のテーマ
の順番で、完成の出来栄えに貢献する。
ついにここまで来たか…
ところが、このSamplingの種類が多い。
調べてみても、女の子のイラストしか出てこない。
そこで、22種のサンプリングを検証してみた。
というのも、Model×LoRAによって、
自分に合ったSamplingが分からないのよね。
ある程度、ModelやLoRAが固定してきたら、確認してみると良いかもしれない。
検証のための環境や初期条件
Stable ハード面↓
- UI: Stable Diffusion web UI (AutoiMATIC1111)
- グラボ: RTX 3070 Ti
モデルやプロンプト↓
- Chilled_remix_V2
- COOLKIDS_MERGE
- a light yellow cat, a kitten who lives in a small town square, 4k, <lora:COOLKIDS_MERGE_V2.5:1>
- nega) EasyNegativeV2
サンプリング↓
おえ、22種類もあるやんけ…
- Euler a
- Eluer
- LMS
- Heun
- DPM2
- DPM2 a
- DPM++2s a
- DPM++2M
- DPM++SDE
- DPM++2M SDE
- DPM fast
- DPM adaptive
- LMS Karras
- DPM2 Karras
- DPM2 a Karras
- DPM++2S a Karras
- DPM++2M Karras
- DPM++SDE Karras
- DPM++2M SDE Karras
- DDIM
- PLMS
- UniPC
似たような文字が多いな…
機能を加算しているのかもね。
各々の理解は後に深めるとして、まずは、ざっくり仕上がりの違いを比較していく↓
22種のサンプラーを比較
①Euler a
デフォルトのやつだね。
普段は、このオイラーaを使っている。
これを変更することで、何が変わるのだろうか。
②Eluer
違いが分からん。
ほぼ同じ。
a だと単体に効果的だとか思ったけど、そうでもない。
③LMS
おほ。
ポリゴンになってしまった。w
流体的なモノを表現するには、良いかもしれない。
④Heun
Eluer (オイラー)と違いが分からん。
⑤DPM2
オイラーとの違いが分からん。
⑥DPM2 a
猫が服を着始めたぞ。w
文明が進むのかもしれん。
⑦DPM++2s a
オイラーよりも、目がキレイ…?
⑧DPM++2M
DPMとの違いが分からん。
⑨DPM++SDE
DPMとの違いが分からん。
⑩DPM++2M SDE
DPMとの違いが分からん。
⑪DPM fast
お、テイストが濃くなったぞ。
よく見ると、仕上がりが粗いもの。(腕に色が着いたり、腕が生えたり。)
カラフルに印刷するので、絵本的には良いかも。
⑫DPM adaptive
生成時間が一番長かった。
といっても、待てない時間ではない。1枚10秒くらい。
が、DPMとの違いが分からないので、あえて選択することは無いかなー。
⑬LMS Karras
色味が少し濃いかな?
DPMと違いが分からない。
⑭DPM2 Karras
DPMとの違いが分からない。
⑮DPM2 a Karras
DPMとの違いが分からない。
⑯DPM++2S a Karras
細部の仕上がりが良いかも?
⑰DPM++2M Karras
DPMとの違いが分からない。
⑱DPM++SDE Karras
DPMとの違いが分からない。
⑲DPM++2M SDE Karras
DPMとの違いが分からない。
⑳DDIM
DPMとの違いが分からない。
㉑PLMS
ポリゴン化。
LMS系はこうなるみたい。
㉒UniPC
お、悪くない。
2023年のサンプラーらしい。
結論
ざっと、4つほど、特徴が異なることが分かった。
- ①Euler a → とりあえずデフォルトのまま選んでおいてOK。無難。
- ③㉑LMS系 → ポリゴン化。流体などのアートを描くときに良いかもしれない。
- ⑯DPM++2S a Karras → 高品質になるかも。細部までキレイ?
- ㉒UniPC → ちょっと気分を変えたいときに。
被写体が猫のアニメということもあってか、あまり、違いが分からなかった。w
おそらく、女性(エロ)を主に開発されてきたので、目や胸、手足の表現をカバーするものなのかも?
また、機会があれば、人物でも比較していこうかー。
おわりに
以上「Sampling methodとは、22種のサンプラーを比較」でした。
ノイズ処理の仕方によって、
全く異なる作品になる…
なかなか面白いですね。
状況に応じて、適した選択をできるように、自分をアップデートしていければ。
それでは、また。