とみます(@20tomimasu)です。
いつもご質問やコメントをありがとうございます!!
“定着面やサポートと接する面が荒くなってしまいます。”
Neptune4は、制御が難しく、レベリングで日が暮れるんですよね。トホホ。
最近、Neptune4 plusで大物を印刷した時に、とても苦労しました…
3DプリンタのCura設定のお話です。
1層目の定着が荒い問題
↑普段、ビルドプレート接着タイプとして、ラフトを使用している。
造形物の外周のサポート機能で、造形物の仕上がり成功率やキレイさが向上する。
この写真は、上手く行った時の1層目。
これから造形物を上手くできるかの、見極めの重要ポイントで、
この時点で、どこかの箇所が、塗れていなかったら、ほぼほぼアウト。(PLAフィラメントが無駄になるので、早めの損切は大事。)
Neptune4 の場合、この盤面の裏側に手動で設定するレベリング調整バルブ(4本、Plusの場合6本)があるので、とてもよくズレる。
例えば、右下だけ、1層目のPLAの一線が途切れている…なんてことが多々。
しかも、レベリングを何回し直しても、上手く行かない。
そんな時に、
- ビルドプレートを中性洗剤で洗う
- ノリを塗る
- ビルドプレートの温度を上げる。今は70℃くらい。
などの簡易的な対応で上手くいくことがあった。
それでも、ダメなことが多く、最終手段としては
- ノズル新品交換
- ビルドプレートの新品交換
などなど。ただし、購入後、直ぐにこのパターンは、なかなか考えられない。
数カ月使用後に検討するべき内容だ。
↑最近の検証で上手く行きそうなのは、1層目の吐出量を増やすこと。
マテリアル→初期レイヤーフローを120%にしてみた。(詳細設定で事前に項目を増やす必要がある。)
少しPLAの塗りが分厚くなるが、失敗するよりはマシかなと。
というのも↓
↑ツリーが、底面が作られる前に、折れてしまったパターン。
定着が弱いと、途中でよく折れる。
↑パターンを変えてみるも、1か所が決壊してしまった。
ここまで来て、失敗するのは、正直しんどい。(何時間かけて、どれだけフィラメント使っているんだと思っているんだ!)
↑ここまで来たら、成形中に養生するしかないねぇぇ。
結局、この後、失敗しました。(絶望…)
なので、1層目の定着を大事にしてくれ。
サポートと接する面が荒い問題
サポートと造形物の接着面は、どうしても凹凸が生じてしまう。
そこで、できるだけ、接着面を減らすことを考えている。
たとえば、
- ツリーを使う (先端の枝が細く、目立ちにくい。)
- 造形物に合わせて、目立たないサポートパターンを選ぶ。たとえば、円形のものは、同心円にすると割とキレイに剥がせる気がする。
- オーバーハンド角度45→75°にするなど、できるだけ事前にサポートを減らす。ただし、設計の工夫がいる。
- 造形物の目立たない箇所にて、サポートさせる。
もうね。ここまで来ると、エンジニア魂がどこまで燃えるかなんよね。
- 正しく造作する、
- サポート接触面が荒い
これは、トレードオフの関係で、
サポートをたくさん使って正しく造作させると接触面が汚くなるし、サポートを減らしすぎると造作が失敗するし。
永遠の戦いなのだ。
いっそのこと、設計を見直して、各パーツに分けて(組立式)にして、目的物を作ろうかとも。
まじで、3Dプリンタは、
- ソフト (PCでのソフト操作など)
- ハード (機械の調整やメンテナンスなど)
- アイデア (造作過程の最適化など)
かなりの技術力が要るのよね。
その分、差別化できるから、ウェルカムだけど。
あと、苦労した分だけ、
最近購入したA1 miniの凄さが分かるという。w
(2台目は、Plusじゃなくて、A1 miniを買っておくべきだった…)
Bambu Lab A1 miniが秀逸だが
驚くべきことに、ラフトを使わずして、1層目の定着が良い。
これは、造形前に毎回、自動レベリングで、その環境に合った調整をしてくれるからかと。
今までの手動レベリングを嫌悪するほど、衝撃的だった。
一方、今苦戦しているのは、サポートが造形物と癒着しすぎて、外せなくて困っている。
機種やメーカー、スライサーソフトによって、
設計項目が微妙に違ったりするので、なかなかコントロールが難しいのよね。
おそらく、この2つの悩みは、
- 1層目定着が荒い
- サポート接着面が荒い
永遠に付きまとうのだろう。
少しでも参考になれば幸いだ。
おわりに
以上「PLAの1層目定着とサポート接着面が荒い!! CURA設定の検討」でした。
今後、家電のように、一家に一台3Dプリンタが導入される時代が来ると思っていましたが、なかなか使い手の技術力を要するので難しいかもですね。
逆に、自分の住む地域で、3Dプリンタサポート? カフェ? ファームみたいなのがあったら、面白いかも。(国内にあまりない? )
スモールビジネス化も視野に入れつつ。
それでは、また。
まさに気になっていた内容の記事でした!ありがとうございます! 早速とみますさんの記載してくださった設定で試したところ、 信じられないくらい綺麗に仕上がりました! これで友人に作品をプレゼントできます!w 3DPのサポート的なの、いいですね!そういうコミュニティほしいです、、、 今後の記事も楽しみにしております♪