とみます(@20tomimasu)です。
ゴルフが好きな方に。
3Dプリンタでティーを試作することに。
積層方向によって、脆さが違うよ。
という体験談です。
ゴルフティー×オリジナルデザインの需要性
自分だけのゴルフティーがあると気分が上がるじゃない。
という話をきっかけに、3Dプリンタで造作してみることにした。
もっぱら私は、ゴルフをしないので、簡単に。
ゴルフティーは、ラウンドの一番最初に芝生に差して、ゴルフボールを置く役目がある。
強打用のドライバーで打つので、一部が割れたり、飛んで行ったりするのだそう。
ほほう、消耗品は、良いビジネスになりそうな予感。
ギフトとしてプレゼントしたり、営業の話題作りとしても使えそうだ。
1stショットは、参加者がその場にいて、見ているからね。
ということで、前向きに、ゴルフティーの造作に臨んだものの…
積層方向が悪いと折れる
左2本(青とオレンジ)が、市販で売られているティー。
一方、黒は、3Dプリンタで造作したティーである。
見よう見まねで、造形はできたものの、
少し手で力を入れただけで、パキパキ折れる。
実験用としてPLAを使用したせいでもあるが、
(実機では、耐久性の高いABSやASAを使用する予定でいるが。)
さすがに、これは脆すぎるかと。
熱融解で樹脂を癒着させているので、
積層方向を面直方向とした場合、水平方向の力に弱いと。
なるほど。
では、どうすれば…
面内方向に積層させた場合、形状に工夫が必要
↑横からの力に対する強度を上げるために、水平方向にノズルを走らせ積層させてみた。
が、形状の対称性が崩れている。
というのも、サポート材を使えば良いかもしれないが、
サポート材を取り外したときの表層の汚さが残るので、あまり使いたくなく。
妥協できる範囲で、モデリングした結果がこちらである。
んー、
まあ、ボールを乗せることができたので、良いのか?
少し落ちやすい気もするが、他のティーも割と落ちる。
とりあえず、その友人に、この試作品を渡して、使った感想を貰うことにしよう。
一応、手の力では、パキっと折れることは無くなった。
(もしブログ読者で使ってくれる人がいれば、コメントください。投資家=ゴルフ好きが多そう。)
あ、車の中に置くし、外で使うので、
PLAが変形して(特に先端)、ボールが落ちそうな気がしてきたわ。
ABSかASAで代替品を用意しておこう…
おわりに
以上「PLA積層方向の違いによる強度について」でした。
簡単そうに見えて、3Dプリンタによる造作との相性が悪かったり。
この辺は、経験を積んで判断力を高めていければと。
また、材料力学に加え、樹脂の知識が必要だということに気づかされました。
なかなか専門性が高いんですね、日々鍛錬です。
それでは、また。