こんにちは、
今回は「格差社会で金持ちが滅びる」についてです。
この本の筆者は
マーケティング評論家の
ルディー和子さん(立命館大学大学院経営管理研究科教授)です。
この本の出版社は株式会社講談社で2015年9月17日に第一刷が発行されています。
この本に引用されていたグラフを以下に示します。
(Tim Jacksonの”Prosperity without Growth”より)
このグラフは
横軸が所得格差を示し、右に行くほど社会格差が大きいことを意味しています。
縦軸は健康と社会的問題を示し、上に行くほど健康や社会的問題が悪いことを意味しています。
一番の右上はアメリカで、一番の左下は日本です。
日本って格差が少なく、平和な国なんです。
イギリスの新聞「エコノミスト」でも
治安のよい国&都市ランキング(2015)でも
東京が最も安全な都市として選ばれています。
でも、その日本はこれまでの話しであって、
今後、個人が活躍する時代(格差が広がる時代)に
突入するんじゃないのかな。
というのは、「終身雇用」と「年功序列」が崩れているから。
これは政府や企業の問題であって、我々個人はどうすることもできない。
一方、これからは、時代の先を読む人が、個人として活躍する時代だそう。
活躍した個人が、お金持ちになり、お金持ちがこれからたくさん出てくる。
それに伴い、金持ちを羨む「妬み」というものも大量発生する。
この妬みがやっかいで、妬む本人もそうだし、妬まれる金持ちもストレスになる。
だから、お金持ちは寄付するらしい。
「富む者は寄付をすることで罪悪感を軽減し、
貧しい者はそれを受け取ることで富む者への妬みとか反感を軽減する。
それによって、社会全体がまとまりやすくなる」
という考え方を筆者も言っている。
だから、超格差社会のアメリカは、寄付活動が日本と違って盛んなんだって。