FranciumのSimulatorが便利すぎる
とみます(@20tomimasu)です。
前回、興味本位で、デルタニュートラル戦略の運用を開始してみたものの、中身がよく分かっていない…
色々と紆余曲折していると、Francium(フランシウム?)のシミュレーターに辿り着き。
レバレッジ、期間、借入れの割合、通貨ペア、それぞれを手動で設定でき、それに応じた損益分岐点を描画してくれる優れたもの。
簡単に、まとめておきます。
Franciumを知ったきっかけ
前回、デルタニュートラル戦略に預金してみたものの、中身をよく分かっていなかった。
>>FriktionのVolts#04デルタニュートラル戦略の運用開始
当時の私は、カレンダースプレッドなどをイメージしていたが、全然違った。w
それを明らかにしてくれたのが、今回のFrancium。
フランシウム?
アルカリ金属の元素Frから来ているのかな。
名前はさておき、
このウェブサイトのシミュレーションのUIが優れもので。
Franciumとは
- 公式サイト: https://francium.io/
- ホワイトペーパー: https://docs.francium.io/
一言でいうと、
- Solana上に構築された、分散型のイールド戦略アグリゲーター。
レバレッジ型のFarmimgやDeFiの組み合わせ戦略を提供しており。
まあ、触ってみるのが一番早い。
引用…https://francium.io/app/invest/farm
Farmを選択すると、いくつかのペア通貨が出てくる。
今は、GSTやGMTなどのSTEPN通貨を扱っており、ここからもSTEPNの人気を伺える。
(参加料としてNFTにお金を払って、稼ぐために歩きたくない…、その内、暴落したら遊ぶくらいの静観で。)
まあ、ボラティリティの高い通貨は、事故が起きやすいので、横に置いておき、
ある程度、メジャーな通貨同士の組み合わせで、かつ、APYが高そうなものを見ていく。
今回は、
- SOL-USDC。
FranciumのSimulatorの使い方
Farmを選択すると↓
↑Borrow Two Assetsと、Simulatorを選択すると、このような画面になる。
今は、USDCを100%の割合で、借り入れた場合での描画で、左下にAPY、右図に損益分岐点が表示されている。
ざっくり、SOLをロング(これから値上がるだろう)視線、かつFarming収益を狙う戦略だね。
だが、SOLのトークノミクス的に、ここ1年のインフレ率は大きい(価格の上昇は厳しい)と見ているので、
>>https://messari.io/asset/solana/profile/supply-schedule
これはナンセンスよなぁ。
どちらかというと、SOLのショート視線でいるので↓
↑USDCの借入れを20%まで引き下げる。
すると、曲線は、右図のような形状になった。
まず、大事なのは、
借入れをしているので、破綻する場合の目安。
縦線の赤線で表示されており、
- 下限は、2.55 USDC
- 上限は、160.4 USDC
と。
これを踏まえた上で、100%以上の領域を読み取ると、
- 53~93 USDC
の範囲内でSOL価格が推移すれば、利益が出るということだね。(損益分岐点は、53ドルと93ドル。)
デルタニュートラルと言えど、
想定範囲外の動きとなれば、大損するので、扱いには注意だね。
→なので、各DeFiサービスで損益分岐点を見落とさないようにしよう。
(前回のタイミングでは、Friktionに詳細が書かれていなかったのだが、今見たら、追記されていたので、あとで確認しよう。)
まあ、デルタニュートラル戦略のFarmingとは、
- レバレッジ通貨ペアの借入れ比率を調整することで、損益曲線をコントロールできる
程度に理解した。
最近のDeFiサービスは、ブラックボックス化? 比率などもよく分からないこともあるので、その辺は必ず確認することとして。
この比率を、裁量で決めていくのが楽しんよな。
試しに、1SOLでFarmしてみると↓(今回の場合、投資する資金をUSDCかSOLかで選択できる。片方だけでもOK。一種のSOLロングポジションのヘッジとして使える!!)
↑My positionにて確認できた。
しばらく様子を見つつ。(いきなりのSOL爆上げは辞めてくれ。)
おわりに
以上「FranciumのSimulatorが便利すぎる」でした。
レバレッジ型のデルタニュートラル運用の中身は、こういうことが行われていたんですね。
既存金融のオプショントレードなどが好きな人は、DeFi沼にハマっていきますね。w
既存金融と分散型金融。
どちらでも、お金を増やせる環境を整えつつ。
それでは、また。