こんにちは、読者の富を増す、とみますです。
今日は「年金」についてです。
以前「iDeCo」という「個人型確定拠出年金」について、取り上げました。
それなりの反響もあったので、今回は「そもそも「年金の今」ってどうなのよ。」
という視点で調べてみました。
このブログを読んだ後のあなたは「年金の実情」をはっきりとさせることができるでしょう。
それでは、どうぞ。
誰も教えてくれない?
知っているようで知らない、年金。
私は今までにちゃんと調べたことがない。
むしろ、学校とかで習った記憶がない。
親に聞いても、ちゃんとした答えは返ってきたことがない。
社会は「自分で調べろよ」と暗示しているのか?
「めんどくさいなー。」
でも、いつかはやんなきゃいけないと思い。
年金とは
ってことで、今日は「年金」について。
年金とは「毎年定期的に給付される金銭」のこと。
今のこの仕組みは、簡単に言うと、
「働いている間に「お金」を積み立てて、65歳になってから「お金」がもらえること。」
ポイントは、積み立てる「お金」と、支給される「お金」は、働き方や暮らし方によって違うこと。
厚生労働省のホームページを参考に、ポイントだけをまとめてみた↓
原則の場合、
第1号被保険者 | 第2号被保険者 | 第3号被保険者 | |
誰 | 自営業者や大学生 | 会社員や公務員 | 専業主婦 |
毎月の積立金額 | 16,490円 | 月給の18.3%
(半分は会社が負担している) |
負担なし |
いつまで積み立てる? | 59歳まで | 退職まで | 59歳まで |
65歳からいくらもらえる? | 月65,000円 | 月156,000円 | 月65,000円 |
*数値は平均値を示しています。例外などもあるので参考までに。
会社員の場合、積立金額は、勤め先の給料から天引きされている。
「けっこう持ってかれるなー」って思っていたけど、会社が半分も負担しているんだね。
知らなかった。
さらに「月15万6000円」も貰えるんだ。
ただ、もらえるのは、原則「65歳以上」から。
「長いねー、長すぎる」
んでだ。
「年金破綻」という言葉をよく耳にする。
「実際どうなんだろー」ってことで調べてみた。
こういう時は、まずは「アンチ派?」の意見が参考になる。
積立金は取り崩されている?
学習院大学 経済学部 鈴木 亘 教授の資料によると↓
年度 | 年金積立金 (兆円) |
2006 | 149.1 |
2007 | 138.6 |
2008 | 123.8 |
2009 | 128.3 |
2010 | 121.9 |
2011 | 111.7 |
引用…自民党・年金制度を抜本的に考える会「年金財政の現状と現実的な抜本的年金改革」
*ここで言う「年金積立金」は厚生年金と国民年金を足し合わせたもの
年々「年金積立金」は減り続けている。
さらに、厄介なことに、当時の「計画通りに進んでいない」ことである。
2004年に決められた「100年安心プラン」によると、本来予定していた「年金積立金」の推移は横ばい。
なのに「年金積立金」は減っているわけだから、計画とのギャップがどんどん広がっている。
「やばいじゃん…」
なんで、そうなっているのか。
それは、
- 給付カットが行われていない
- 積立金の運用利回りがきつい
から。
給付カットが行われていない
給付カットが行われていない。
これは、なんとなくわかる。
今のおじいちゃん、おばあちゃんに、けっこうな「お金」が支払われている。
今の社会を作ってくれたわけだから、投資した分、還元されるのは当たり前。
ただ、今の積立金に、そんな余裕はない。
さっきの傾向からわかるように、積立金は年々減っている。
なのに、今支払われている「お金」は、いっちょ前。
おじいちゃん、おばあちゃんからの投票の影響力が大きいから、国は国で「給付カットができない」状況にある。
政治家は選挙で勝ちたいからね…。
だから、今頑張っている「若い働き手の積立金」から、支払われている。
「ん?おかしくね」
「自分が65歳になったら、だれが払うんだ?」
考えただけで、ぞっとする。
だって、あるはずの積立金は使われてるし、将来の働き手は人口減少で積立金は増えないでしょ。
じゃあ、どうやって積立金を増やすかなんだけど、その1つに資産運用だよね。
んで、その実績が公開されているんだけど…、
積立金の運用利回りがきつい
さっきの「100年プラン」の計画にあった運用利回りは、+4.1%。
この数字をもとに、計算がされている。
んで、2014年の財政検証の資料を見てみる。
2001年から2013年までの運用利回りが公開されている。
引用…厚生労働省、平成26年財政検証結果レポート「国民年金および厚生年金に係る財政の現況及び見通し」
*実質的な運用利回り(厚生年金+国民年金)
資産を運用している側から言うと、思った以上に悪くない。
2007、2008年はリーマンショックがあったから、仕方がないとして、それ以外は、ほぼプラスで運用できている。
ただ、全体の平均利回りは「+3.28%」。
暴落時の運用損失がなんだかんだ効いている。
結局、目標の「+4.1%」を満たしていない。
ここから言えることは、そもそも設定されている「目標利回りがきつい」ということだ。
「暴落がなければ…」は言い訳だし、これからも「暴落はやってくる」だろう。
「私たちの積立金が…」とならないように、私たちとしてできることは、ただただ座って祈るだけである。
「神よ、積立金を増やしたまえ」( ゚Д゚)ヒエー
年金破綻?
本来支払われべき「積立金」は減っている。
加え「積立金」は計画通りに増えていない。
だから、ゲームオーバーってこと。
世間で「年金破綻」と言われる理由がわかった。
結局は「自分」で
結局は「自分」でやれってこと。
だからか、前ブログで紹介した「iDeCo」は「自分で作る年金」をキャッチフレーズにしていた。
でも、iDeCoの実態は「流動性が悪く」、とてもじゃないけど「資産形成」には向かない商品だった。
じゃあ、どうしよってことなんだけど、自分で資産を築いていくしかない。
もちろん、資産形成には、それなりのリスクがある。
やみくもにやったら絶対に損をする。
損を出さないために、何回も言っているが、独自の「戦略」を考えてほしい。
独自の「戦略」が、プラスのキャッシュフローを構築する。
リスクを取った分、それに応じてリターンを得ることができる。
リスクの取りやすい20代のうちに、ぜひともチャレンジしてほしい。
昔は、お金持ちが「資産」を築く時代だったけど、
今は、誰もが「資産」を築く時代。
だって「年金破綻」という事実に気付いている人が増えているから。
年金頼みをやめましょー。
年金は「あったらいいな」程度に考えていきましょー。
おわりに
以上「年金制度は本当に崩壊しているのか、データを検証してみた結果…」でした。
- 積立金が減ってきていること
- 支給カットができない状況にあること
- 運用利回りがきついこと
ということがわかりました。
この事実を受け入れ、自分で「経済的な自立」ができるように努めていきます。
今日も最後までありがとうございました。
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最初に言っておきますが、「資産形成」は地道で簡単にできません。
堅実な方に、ぜひ読んでほしいです。
それでは、また。