日銀レポ「分散型台帳技術による証券バリューチェーン構築の試み」
とみます(@20tomimasu)です。
日本銀行の調査論文2020年8月。
- 分散型台帳技術による証券バリューチェーン構築の試み
が公開され。
最近の、STOやDeFiなどなど。
気になった点を、まとめておきます。
日本銀行の調査研究レポート
優秀な人たちが作った、調査研究レポート。
日本語で書かれており、めちゃ参考になる。
引用先↓
ICO→氷河期の時代に、
暗号資産のアップデートをサボってしまったので、この辺で一気に吸収すべく。
まずは、基礎用語から↓
基礎用語の一覧
難しい英語が多いため、基本用語を↓
- 分散型台帳技術(DLT: Distributed Ledger Technology)
- 分散型金融(DeFi:Decentralized Finance)
- ICO(Initial Coin Offering)
- セキュリティトー クンの発行(STO:Security Token Offering)
- 分散型取引所(DEX:Decentralized Exchange)
- 証券市場インフラの STP 化(Straight-Through Processing 化)
頭文字一つをとっても、難しい。w
たとえば、D。
日本語では「分散」と表記されているが
- Distributed
- Decentralized
と使われているが…
気になったので、調べてみると↓
引用…On distributed communications network
意味合いが違うらしい。
Distributedは一つのノードだけではなく複数のノードにわたって処理が行われるというもので、一つの実体のコントロール下にあるということではありません。
一方、Decentralizedはどのノードも他のノードに何をすべきか指示しないというもので、一つの実体によって処理がコントロールされません。
引用…DistributedとDecentralizedについて
とのことで。
うーん、難しい。w
絵を見て、雰囲気で、何となく理解した。w
こんな感じに、文字1つの意味をとっても、奥が深く。
話がそれたので、内容を端的に↓
ICOからSTOへ
引用…分散型台帳技術による証券バリューチェーン構築の試み (PDF)
ざっと↓
- ICOは、2013年に登場。
- 17年後半に米国を中心に急増。
- ところが、詐欺や不正などの大問題に。
- 結果、証券規制上の対応が要請され。
- そこで、整備された枠組みを踏まえて、STOが登場
2017年か…
朝起きると、毎日、評価額がめちゃくちゃ増えていた時代ね。w
懐かしい。
あれから、3年が経過し、証券として環境が整ってきた?
分散の多義性
引用…分散型台帳技術による証券バリューチェーン構築の試み (PDF)
さきほど、概念図を示した分散について。
上図の解釈がとても分かりやすく。
- ITシステムの分散と集中が横軸。
- 所有や運用、ガバナンスの中央集権・分権が縦軸
を意味する。
Binanceなどの取引所は、集中型取引所。
パブリック型DLTの上に作られたアプリが、Dapps。←より分権に近い。
セキュリティトークンは、中央集権に近いのね。
へー。
最後に、日銀の要約を。
DLT(分散型台帳技術)は既存の決済インフラを変えるのか
- 現在の証券市場や決済インフラを直ちに代替するものではない。
- システムの可用性やセキュリティなどが大規模かつ高負荷な環境下で試された経験もない。
- 投資家保護やインフラ提供の安定性、市場の健全性などで様々な問題が生じる可能性あり。
- が、金融システムの多様な可能性を探る挑戦。
- その潜在力とリスクの両面をみていく必要がある。
- 資金決済インフラに新たな動きをもたらす可能性も有している。
うむうむ。
思ったよりも注視している印象。
さいごに、DEX例として挙げられていた、
- EtherDelta
- 0x
- KyberSwap
- Bancor
- Uniswap
は、理解しておいた方が良さそうね。
なかなか革新的なサービスが進行しているのね。
少しずつ、アップデートしていければ。
にしても、文献の数。w
これらを端的に吸収できるので、ぜひ。
>>分散型台帳技術による証券バリューチェーン構築の試み (PDF)
おわりに
以上「日銀レポ「分散型台帳技術による証券バリューチェーン構築の試み」」でした。
DLTには、様々な使い道があり、今後の展開がとても楽しみで。
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