VIX/VIX3Mを用いた「米国VIベアETF」の売買戦略
とみます(@20tomimasu)です。
前回、米国VIベアETFの売買戦略を、簡単に立てました。
指標「VIX/VIX3M」を基に。(短期/中期VIX)
が、そもそも、この指標が使えるかどうかは、わかりません。
そこで、今回、2017年~2018年で、検証してみました。
サクッと、まとめておきます。
米国VIベアETF(SVXY)の売買戦略
前提として、
- SVXYの長期ホールド。
その理由は、VIXは時間経過で下がり、そのベアなので「上昇バイアス」がかかっているため。
その旨味を取りつつも、金融ショックを避け、かつ、利益を確定していきたい。
そこで、前回、このような戦略を立てた。
ポイントは、短期/中期VIX。
意味合いは「短期VIXの過熱感」。
(と、認識している。)
今回、2017年モデルで、ここ1年間の検証をしてみる。
完璧にやると、プログラムを作成する必要があるので、今回は、最高値と最安値の群を↓
VIX/VIX3Mのワースト10 (2017.1.1-2018.8.24)
Rank | Date | VIX/VIX3M (Open) |
1 | 2017/11/9 | 0.734 |
2 | 2017/11/07 | 0.739 |
3 | 2018/1/4 | 0.742 |
4 | 2017/9/28 | 0.746 |
5 | 2017/9/29 | 0.747 |
6 | 2018/1/5 | 0.750 |
7 | 2017/10/6 | 0.751 |
8 | 2017/10/3 | 0.753 |
9 | 2017/11/8 | 0.756 |
10 | 2017/10/2 | 0.758 |
11 | 2017/9/1 | 0.759 |
12 | 2017/12/22 | 0.759 |
13 | 2017/5/10 | 0.761 |
… | … | … |
↑これが、最も低い群、(市場が穏やか)。
「ワースト10」として、並べてみた↑
一方、高いときも↓
VIX/VIX3Mのトップ10 (2017.1.1-2018.8.24)
Rank | Date | VIX/VIX3M (Open) |
1 | 2018/2/7 | 1.351 |
2 | 2018/2/9 | 1.243 |
3 | 2018/2/8 | 1.224 |
4 | 2018/2/6 | 1.160 |
5 | 2018/2/12 | 1.136 |
6 | 2018/3/23 | 1.129 |
7 | 2018/2/13 | 1.109 |
8 | 2018/3/26 | 1.099 |
9 | 2018/2/14 | 1.074 |
10 | 2018/3/29 | 1.062 |
11 | 2018/4/3 | 1.054 |
12 | 2018/2/22 | 1.052 |
13 | 2018/2/21 | 1.050 |
14 | 2018/3/5 | 1.048 |
15 | 2017/4/17 | 1.037 |
… | … | … |
↑全部、VIXショック後。w
2017年が少なく、検証にならないので、ナントカ、抽出↓
Rank | Date | VIX/VIX3M (Open) |
19 | 2017/4/13 | 1.019 |
22 | 2017/8/11 | 1.011 |
31 | 2017/5/19 | 0.990 |
36 | 2017/4/12 | 0.980 |
… | … | … |
米国VIベアETF(SVXY)で、プロットすると…
米国VIベアETF(SVXY)の2017年~2018年の日足チャート
- 緑が、VIX/VIX3M < 0.76のとき。強気の買い。
- ピンクが、VIX/VIX3M > 0.98 のとき。強気の利確。
おぉ、けっこう、捕えている。
ここで「強気」という表現を用いているのは、VIX/VIX3M の値によって、売買枚数を変えるから↓
【SVXY】利確のための売買戦略
VIX/VIX3M | 2017年の確率 | 売買戦略 |
<0.80 | 34.2% (20.7+9.5+4.0) | 現在保有するポジションに対し、20%利確 (打診) |
<0.78 | 13.5% (9.5+4.0) | 現在保有するポジションに対し、30%利確 |
<0.76 | 4.0% | 現在保有するポジションに対し、90%利確 (強気) |
↑2017年モデルより。
ちょっと、利確、早すぎるかな。w
2017年10月~11月には、ほとんどポジションを利確してしまうことになる。
加え、前回に引き続き、買いエントリーの売買戦略も加えた↓
【SVXY】エントリーのための売買戦略
VIX/VIX3M | 2017年の確率 | 売買戦略 |
>0.90 | 11.5% (11.5+5.9+1.9) | 現在保有するポジションに対し、+20%買い (打診) |
>0.95 | 5.9% (5.9+1.9) | 現在保有するポジションに対し、+30%買い |
>1.0 | 1.9% | 現在保有するポジションに対し、+90%買い (強気) |
ちょうど、先日、2018/8/15の買いエントリー時は「0.90」だった。
それを踏まえると、もう少し、条件を緩くしても良いかもしれない。
あるいは、これらを、媒介変数にして、
- VIX/VIX3Mの「閾値(b)」 (0.8とか、1.0とか)。
- 買いと利確の枚数「割合(α)」 (20%とか、90%とか)。
最適な値(αとb)を、コンピュータで計算させるのも、面白そう。
まあ、今は「直感」と「勘」で、値を決めているなので、あまり参考にしないでね。
あくまで、目安くらいで。
実際は、現場「S&P500」のチャート分析をしつつ、「節目」の判断を加えながら、総合的に判断していく。
アクションを起こす、1つの裏付けとして、用いていく感じかな。
おわりに
以上「VIX/VIX3Mを用いた「米国VIベアETF」の売買戦略」でした。
ちょうど、8月においては、
- 8月8日「VIX/VIX3M」=「0.778」
- 8月23日「VIX/VIX3M」=「0.796」
を付け、VIXショック後、ようやく下がってきました。
現在、S&P500が最高値を更新するという、未曽有の展開です。
このまま、米市場がイケイケなら、今週は、もう少し「VIX/VIX3M」が下がりそうな。
「0.78」を切ってくると、2017年モデルでは「13.5%」の確率…
週明けの値動きを確認しつつ、一部を利確をしていこうと思います。
読者にも、幸あれ~
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