とみます(@20tomimasu)です。
読者からの質問です。
- 米国VIベアETFは、投資した以上に、マイナス(負債)になりますか?
今、とても人気ですよね。
早速、回答していきます。
米国VIベアETF(SVXY)に投資する前に
まず、最低限の知識を、頭の中に、ぶち込んでくれ。
米国VIベアETFは、米国VIの「-0.5倍」になるように設計されたファンドのこと。
本場、アメリカでは「SVXY」と呼ばれている。
ちなみに「米国VI」についても、ちゃんと勉強しておこう。
↑「VX」と呼ばれる「VIXの先物」だったよね。
ちなみに×2、「先物」について、知らない方は、ちゃんと知ろう。
VIXショック後の今、注目を集めているのは、非常にわかる。
が、このファンドは、「geared」(ギアード)と呼ばれ、歯車のように「力」を増幅させる特徴を持つ。
初心者向けではない。
このファンドの親「Proshares」も、注意してくれ。と、ハッキリ言っている。
だから、注意はしてね。
んで、最低限の「知識武装」をしてから、いざっ。
米国VIベアETF(SVXY)は、マイナスになるのか
Dさんからの質問↓
はじめまして。Dと申します。本日米国viベアETFについての記事を拝見し、興味を持ち自分もやってみたいと思いました。
始める前に一点質問したいことがございます。こちらの投資は、投資した額以上の負債を負うことがあるのでしょうか。
そこが気になり自分なりに調べたのですが分からず、質問させて頂きました。
お忙しい中恐縮ではありますが、ご回答頂けたらと思います。よろしくお願い致します。
文章から、Dさんの丁寧さが伝わってきますね。
ご質問に感謝いたします。
早速、回答を。
米国VIベアETF(SVXY)は、負債にはならない
そもそも、米国VIベアETFのチャートを確認しておこう↓
↑月足チャート。2012年~2018年8月まで。
見ての通り、2017年までは、上昇していった。
- 7.59 → 139.47ドル
と。
が、そこから、急落。
VIXショックと呼ばれる、金融ショックだ。
それが、今年の2月。
見ての通り、
- 139.47→ 9.36ドル
まで、下がった。
このように「クセのある」ファンドである。
んで、まず、ここで言いたいのは、米国VIベアETF自体は「マイナスに、ならなかった」こと。
まあ、株と、似ている。
ゼロを超え、マイナスになった株価を、私の知る限り、聞いたことがない。
ということで、そもそもファンド自体が、マイナスになることは無い。
ただ…
最悪、ゼロになる可能性がある?
ファンド元が破産した場合、最悪、ゼロになる可能性がある。
株が「紙切れ」になる感じ。
今年の2月のVIXショックが、全てを物語っている。
結局「早期償還」という形で、幕を閉じたようだけど…
>>クレディSは投資商品清算-VIX連動ETP十数本が取引停止
この辺は、また調査して、ブログにしようと思う。
まあ、投資する心構えとしては、最悪、ゼロになるということ。
運が良くて、「早期償還」で返ってくる。
くらいの、心の余裕を持とう、
んで、最も気を付けないといけないのが…
資金管理!!
資金管理ができなければ、追証(おいしょう)になることも?
資金管理とは、簡単にいうと、
- 投資できる金額 (余剰資金)
- ロスカット
- 証拠金
の3つを、把握し、調整すること。
この管理ができないと、ちょっとの変動で「強制退場」することも。
また、市場が開いていないとき(日本では、日中)に、ショックが来れば、市場オープン時(夜間)に、値が飛ぶことも。
そのときに、資金(証拠金)が不足すれば、新規に「お金」を入金する必要が出てくる。
これを、追証(おいしょう)と呼ぶ。ある意味「投資金に対する負債」である。
そして、もし、支払えない場合「強制決済」される。
結局のところ、資金管理スキルが、モノを言う。
なので、参考までに、私の管理方法を↓
資金管理①「投資金の決定」
まず、自分の投資できる金額を考えよう。
- 自分の金融資産
- 資産ポートフォリオ
- 現金
- …
全てを加味し、米国VIベアETFに、投資できる金額を、決める。
たとえば…
私の場合で、話そう。
私は「60万円」を「GMO」に突っ込んでいる。
そして「米国VIベアETF」に投資するのは「10~30万円」と決めている。
(残りは、米国VI。)
資金管理②「米国VIベアETF」のロスカット
まず、負けることから、考える。
自分がどこまで、損失を許せるかを、計算する。
たとえば…
この前の「米国VIベアETF」を、買った時をみてみよう↓
前回、
- 13.25ドルのとき。
図中①「ロスカットレート」を考える。
当初より「7.00ドル」と決めていたので、損失は、
- 13.25-7.00=6.25ドル。
さらに、これを「円換算」して、約693円。(1ドル=111円)。
となる。
まとめると、
- 1枚に付き、693円。
- 10枚だったら、6,930円。
- 100枚だったら、69,300円。
ってな感じだ。
枚数で、コントールする。
最悪、恐ければ「1枚」からで。
そして…
資金管理③「米国VIベアETF」の証拠金
↑図中②を見てみよう。
米国VIベアETFを買った後、「拘束証拠金」として、GMOさんが「値」を計算してくれる。
たとえば「50枚」の時、拘束証拠金は「41,305円」と表示されている。
この金額が、さっき「計算した値+α」だ。
- 50枚×693円=34,650円。
+αとして「+7,000円」くらい。
この「+α分」は、GMOさんが余裕を持たせているのだろう。
結局のところ、「拘束証拠金」が、リスクにさらしているお金のこと。
(最悪、無くなる可能性のある投資金。)
なので、ここの値だけは、注意してくれ。
おわりに
以上「米国VIベアETF(SVXY)は、マイナスになるのか」でした。
少しだけ、質問に不安を感じたので、ガッツリ書きました。
分からないことがありましたら、ご遠慮なく、ご質問ください。
当方も、まだまだ、勉強している身ですので、金融リテラシーを高めるために、突っ込んだ質問をして頂ければ幸いです。
また、ゼミメンバーのくじらっきーさんの記事を、参考にして頂ければと思います。
>>米国VIのロスカット設定が難しい2つの理由~ロスカットの正しい考え方
彼は、私以上に、投資キャリアをお持ちなので。
読者にも、幸あれ~
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おかげさまで「677名」を超えました。
いつもありがとうございます。
これからもガンガン発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。
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それでは、また。
証拠金のところですが、拘束証拠金=損失ではないです。詳しくは、昨日の私の記事の追記に記載してますので、確認してみてください。